今年の桜の見頃は例年に比べて長いですね。
先週末は桜の名所では大変賑わったのではないでしょうか。
春を感じるこの季節ですが、私たちの会場では一足早く夏を感じられる料理の試食会を行いました。
この試食会というのはお客様に向けてではなく、働くスタッフに対しての試食会です。
私たちウェディングプランナーはもちろんですが、当日一番ゲストの方々へ料理を届けるサービススタッフも一緒にフルコースを試食するのです。
結婚式で、新郎新婦からゲストへの一番のおもてなしとなる「料理」。
この料理に感謝の気持ち、おふたりらしさを込められます。
この試食会を行うのには理由が2つあります。
1つは、料理の説明をゲストにしっかり行う為。
実際に食べることで、ソースや食材の味や特徴も詳しく伝えることができます。
また、個人的にオススメの食べ方なども当日のゲストとのコミュニケーションに繋がります。
もう1つは、料理の価値を感じること。
これは、いくらおいしい料理だったとしても、届けるスタッフによってその印象は変わるということです。
作り手が100%の出来の料理を作ったとしても、届けるスタッフの笑顔がなければその料理の印象は半減します。
サービススタッフにもよく伝えるのは、作り手と届けるスタッフの力が合わさって、初めて100%の料理が届けられるということ。
「料理」と「サービス」には相乗効果が生まれるのです。
日本の結婚式では通常ゲストはご祝儀を持って参加されます。
招待されている立場でありながら、祝福の気持ちとして新郎新婦へのお祝いとしてご用意されるのです。
少し特殊な形態だと思います。
結婚式に一度でも列席された経験がある方なら、次に結婚式に参加される時には料理を楽しみにしている方も多いと思います。
私たちが扱っているフランス料理は普段の生活の中では頻繁に食べることは少ないと思います。
初めて見る食材もあれば、初めて感じる味付けもあるかもしれません。
もちろん和風テイストの料理もありますが、普段は食べないような料理を食べられるということは、とてもワクワクすることではないでしょうか。
私が結婚式当日に料理説明として意識していることは、ゲストに合わせた伝え方。
来賓のゲストであれば、食材は見れば分かるかもしれません。それなら、ソースの特徴や珍しい食材の説明をしたり、この料理に合うワインの紹介も必要です。
初めて結婚式に列席されるようなご友人の方であれば、畏まりすぎずに楽しんでいただきたいので、箸を使って召し上がっていただける説明や、個人的なおいしい食べ方などを重視します。
結婚式には幅広い年齢層の方が列席されます。
どのゲストにも同じように料理を楽しんでもらいたい、おいしく召し上がっていただきたい。
その気持ちはいつも変わりません。
このスタッフ試食会を通じて、この先に列席されるすべてのお客様にアージェントパルムの料理の魅力を感じていただきたいと思います。
アージェントパルム
東浩二
愛知県豊田市の結婚式場・ゲストハウス
アージェントパルム