私の祖父母が、ダイヤモンド婚式(結婚60周年記念)を迎えました。
結婚して60年―
なんだか気が遠くなるような時間に思えます。
ですが、本人たち曰く「あっとゆう間の60年」だと…。
そんな祖母は、裁縫が趣味であり、特技。
私のフォーマルワンピースから着物までなんでも請け負ってくれます。
ある日従妹が「おばあちゃん、編み物教えて~」と祖母の隣へ
どうやら、自分で本を読んでも理解ができなかった様子。
そんな従妹に、祖母は
「アンタは手つきがなっとらん」
「そんな針の持ち方じゃ、できんわねー」
と、それはまさに“生きた教本”のごとしでした。
私も真似て見たものの…
祖母の鮮やかな手つきと、
きれいに並んだ網目には、素直に脱帽。
まるで毛糸が生きているように、祖母の手によって
ただの糸からマフラーへと生まれ変わるのです。
教本では教えてくれない、ちょっとした、手の動きやコツなど
その後も、祖母の従妹への指導は続きました。
80歳を越えたおばあちゃんから、20代の孫へ受け継がれるもの―
それはきっとマフラーの編み方だけじゃなく
手から伝わる温もり、家族の絆、そういう大切なことがあるのだと感じ
とっても幸せな気持ちになった、矢坂でした。
愛知県豊田市の結婚式場・ゲストハウス
アージェントパルム