6月も中旬になり、日々の天候が気になる今日この頃。
雨も大事ですが、やはり晴れる日が嬉しいです。
さて、先日1組の大切な新郎新婦の自宅着付けに同行いたしました。
その新郎新婦の新婦とは、昨年まで岡崎の会場で一緒に結婚式を創っていたプランナー。
実家で着付けをして、結婚式場となるブルーブランへ向かうという、
今では少なくなってきた伝統の自宅着付けをするという選択をしました。
私自身も、自宅着付けをして結婚式を迎えた1人です。
そもそも自宅着付けとは、という話をすると書ききれないほどの深みがありますが、
今回のケースでは、新郎新婦が新婦家で着付けをして結婚式場へ出発するという流れです。
新婦に、なぜ自宅着付けをしようと思ったの?と聞いたことがありました。
その際に、
「家族へしっかり挨拶をしてから結婚式を迎えたい」と教えてくれました。
弟と妹の3人兄弟で、特に妹は新婦の結婚が嬉しくてたまらないようで、
結婚式の前に入籍をした際には涙を流していたと聞いていました。
自宅着付けは、親孝行だけではなく、兄弟孝行と家族孝行、
加えて幼い頃から知っているご近所の方への恩返しでもあるのだと思います。
今回の私の役割は、自宅着付けをした後の進行係り。
カメラマン、ビデオマンとも、一生の思い出に残る時間を創ろうと気合満々でした。
着付けが仕上がった後は、新婦母からの紅差しの儀や、
家族揃っての実家ならではの写真撮影も行い、
当日親御様から預かった幼少期のアルバムを見る時間など、
やはり実家は温かいなと感じる時間が流れていきました。
そして、自宅着付けで大切な、
ご先祖のお仏壇参りと、新郎新婦と家族とのご挨拶の時間。
新婦からは、今までお世話になったことへの感謝の気持ち、
新郎からは、これから新婦を守っていく気持ちを伝えてもらいました。
その後、家族からはこれからの夫婦生活で大切にしてほしいことや、
祝福の気持ちを伝えてもらい、涙溢れる時間となりました。
最近では、結婚式を挙げない方も多いです。
もちろん入籍すれば夫婦に変わりはありませんが、
こうして慣れ親しんだ実家で家族と挨拶を交わし、
ご近所の方にもお披露目をする自宅着付けの良き伝統はなくしてはいけないと感じました。
そして、アージェントパルムでは、これからも伝統を継承していけるような会場であり続けたいと思います。
私も経験を活かして、今後も最幸の結婚式創りに励んでいきます。
アージェントパルム 東浩二